長い対策期間で重要となるのが2つあります。
合格の指標を把握すること、適切な目標を設定することです。
では、どのような指標を把握し、どのような目標を設定すればよいのか?
このページでは、上記の2つを解説します。
ズバリ、指標と目標は?
指標となり、また、目標となるものは「模試の点数」です。
一級建築士を受験するつもりがある人は、学校に通っている人、独学の人の両方ともが模試を受験します。
以降では、具体的な模試の点数の味方を3つご紹介します。
① 資格学校が提示している合格折れ線
前年までの合格者の模試点数を元に、資格学校が作成している「折れ線」があります。
これは各時期に行われる模試と本試験のそれぞれの点数とを分析し、「合格した人」は模試でどのくらいの点数をとれていたかを示したものです。
模試を受験した際、その点数が「折れ線」を上回っていれば、本試験でも合格する確率が高いことになります。
受験者にとって、模試で何点を目指すかの指標となります。
ちなみに、下記が私が受験した際に提示された「合格折れ線」(黒線)と実際の私の点数(赤線)です。
あくまで平均ですが、短期間での急激な点数上昇が難しい一級建築士試験ではこの「合格折れ線」と平行した点数変動をすると考えた方がよいでしょう。
② 勉強の進捗範囲に合わせた点数
序盤の模試では勉強していない範囲からも多く出題がされます。
そこで、自身の勉強の進捗範囲に合わせて模試での目標点数を設定します。
例えば模試Aでは125問中80問は既に学習済みの範囲からの出題だったとします。
本試験での合格点はおおむね90/125問(72%)前後であるため、80問の72%である58問を目標とする考え方です。
習熟度などにより異なりますが概ね①で紹介した点数よりも低めの点数となります。
③ 上位何%であったか
これは目標というより、模試の点数の見方になります。
一級建築士の試験は合格者人数を調整するため合格点を毎年変動させます。
そのため模試で何点であったかよりも、受験者の中で『上位何%であったか』が重要になります。
私の受験年では受験者の約半数が総合資格学院に通う生徒であったとされており、模試での順位はそのまま本試験の順位に近くなります。
ただし、時期的に序盤の模試では初受験者の順位が上位となりにくくなります。